乾田直播は、乾いた圃場に稲の種子を直播きし、芽がでてきたら、水を入れて育てるという方法です。

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この方法で行うにはいろいろな条件があります。

私が、40年前習ったのでは、石川県で無理だ、湛水直播(水を張った圃場に種子を蒔く)でないと無理だといわれました。

そのため水を張った土の中でも発芽する湛水土壌中直播という技術が開発されました。
私も、当時の卒論で、カルパーを粉衣した種子を播種する湛水土壌中直播の研究をしました。

その技術も40年以上にわたって進歩し続けてきましたが、うちではクリアしなければならない事項がたくさんあったので、やめました。

特に、初期の鳥害(鴨)がひどかったです。

 

ところで、なぜ、石川で乾直が無理かというと、乾直の条件があってないということでした。

当時は、岡山県の児島湾干拓地で行われていました。

条件1として、水の保ちが良く、乾くこと。

矛盾しているようですが、乾いた土を耕し、芽が出た後に水を張る、そのためには、この条件が必要でした。

次に条件2として、地力があること。

乾かしたり、水を張ったりと言うことで、地力の消耗が進みます。そのため、地力のあまりない手取り扇状地帯では無理だということでした。

その他に、大事なのは除草では無いかと思われます。湛水土壌中直播や乾直の場合当時は除草剤がなく、手取りで行いましたが、重労働でした。

そんな関係で、コストや労力がかかっても確実な移植栽培が普及してきました。

ところが、ここに来て技術の進歩と言いましょうか、V溝乾直が試験的に行われるようになってきました。

 

なぜか、・・。

私なりの考えですが、技術の進歩があります。

やっぱり、除草剤ではないでしょうか?除草剤の開発により除草の心配が無くなりました。

播種方法の進歩もあります。

土を耕し、播種するというのが、これまでの方法でした。

今の乾直は、暮れに耕起代掻きをし、春まで乾かして、溝を掘って種を撒く方法です。

これだと、鳥の害も無く、発芽も揃いました。

溝の中に種を撒くので、鳥の被害も無く、稲の倒伏もしにくいというメリットもあります。

品質、収量にも期待できます。

 

今年弊社では、V溝直播の作業をブルで行うという試験をおこないました。

発芽、生育はとても良く、これまで行って来た直播の中で一番良い成績です。

出穂したと言うことで収穫期前の稲の生育状況とブルでの作業性についてコマツの野路会長が視察に来られました。

 

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野路会長からは、ブルの良さ(建設機械の特徴)を教えていただき、農業機械との違いに(@_@)

日本の農業は、零細、小規模農家がほとんどだったので、建設機械の農業進出は難しかったのですが、これから、大規模化に向けて農業にも建設機械が登場してくるのではないかと思います。